吉田の趣味

【漫画感想】王道ストーリーの教科書「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」

     

どうも、りんこと吉田光です。

さて、10月に書いた漫画感想企画ですが、まぁ見事に続かねえこと(笑)

まぁ書きたい漫画はそれなりにあるんですけどもね。というわけで今回は、なんと最近重大発表があり、世間を湧かせているこの作品。

「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」とは

「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」は週刊少年ジャンプで連載されていた漫画です。
その名の通り、皆さんご存知のRPG「ドラゴンクエスト」の世界観・設定をもとにしている作品です。
ただ、ストーリーは全くのオリジナルです。
監修の堀井氏が「ゲームと同じ内容ではつまらない」という意見を受け、全くのオリジナルで作られています。

10代・20代の若者はあんま認知がない作品かもしれませんが、これ物凄い名作で人気漫画です。
えっ、テメーは何歳かって?来月で27歳ですが何か?
27歳ですけど「北斗の拳」とか読んでますけども、えぇ。

1989年から1996年にわたり連載されていて、「ドラゴンボール」や「スラムダンク」といったジャンプ黄金期を支えた代表作の一つとして知られています。
単行本が全37巻で完結した作品でいまだ根強い人気を誇っております。
なんと今年の12月に行われたジャンプフェスタでアニメ化が決定されるという事態に。

実は本作のアニメは東映アニメーションが1991年から1992年まで放映されていたのですが、完結できないまま途中で終わってしまったのです。
そしてダイの声優が「デジモンアドベンチャー」の主人公八神太一でおなじみの藤田淑子さん。大変残念なことに、2018年に亡くなられています。

それがまたアニメ化ということになりました。

この吉田、ダイの大冒険のファンを15年以上やってるんですが、このアニメ化決定映像を見て感涙しました。
まぁ声優陣は変わるでしょう。こればかりは致し方ないです。
因みにデジモンアドベンチャーも新作映画が決まっていますね。何かこう、縁を感じます。

ストーリー

そしてストーリーが、もうね、凄い綺麗に終わった作品です。
伏線の回収が非常に綺麗で、なおかつ完結まですべて回収してグランドフィナーレを迎えるという快挙を成し遂げた作品です。
はっきり言うと、打ち切りとか引き延ばしとかが滅茶苦茶多いジャンプ漫画で、こんなに綺麗にストーリーが終わるのって凄い珍しいなと思っちゃうレベル。

物語のはじまり

今から十数年前、世界の人々は魔王ハドラーの脅威にさらされていた。しかし、勇者とその仲間たちの活躍によりハドラーは倒され、世界に平和が訪れた。
魔王の邪悪な意思より開放されたモンスターたちが平和に暮らす怪物島「デルムリン島」、そこに勇者に憧れる一人の少年がいた。名は「ダイ」、きめんどうし「ブラス」に拾われ育てられた人間の子供だった。
そんなある日、島のモンスターたちが急に凶暴化し暴れ始めた。かつて倒された魔王ハドラーが復活し、モンスターがまた暴れ始めたのだ。
そこに、1人の勇者の家庭教師アバンとその弟子ポップの二人島を訪れ、結界でモンスターたちを鎮めていく。その後ダイはアバンに勇者になるべく弟子入りをし、特訓を始める。

といった風に、ダイが魔王を倒すべく大冒険するというという、非常にシンプルなストーリーです。

もう超王道。そんなひねったことはあんまりないと思う。
伏線の巻き方もさりげないことからストーリーの中核に関わることまで、もう教科書のように丁寧で、回収の仕方も超自然。

個人的に、少年漫画のみならず、ストーリーメイクを志したい人は是非とも読んでほしい作品。

原作:三条陸

ストーリーを作っている三条陸さん。
この人、実は東映特撮ファンなら割と知られているお方なのです。


(出展:https://www.toei-video.co.jp/special/double/)
平成仮面ライダー作品の中でも随一の人気を誇る「仮面ライダーW」。
二人で一人の仮面ライダーに変身するという異色な作品です。
菅田将暉氏が変身していることでも有名ですが、何よりストーリー・設定が非常によく練られている作品としても有名です。


(出展:https://www.tv-asahi.co.jp/drive/)
また同じく平成仮面ライダーで人気を誇る「仮面ライダードライブ」。
バイクに乗らず車を運転するという、これまた異色の作品で、主演の竹内涼真氏が初めて芝居に望んだ作品としても知られています。
これも刑事で仮面ライダーというコンセプトはぶれないストーリーで、高い人気を誇っています。

というわけで、三条陸さんはアニメや特撮作品の脚本家としてもご活躍されています。
上記二作品をご存知で好きな方がいらっしゃれば、「ダイの大冒険」は本当に読んでほしい作品。絶対に好きだと思います。

第二の主人公:ポップ


私が一番好きなキャラクターが何かと問われると、間髪入れずに「ポップ」と答えるでしょう。

因みに私の好きなキャラクターは偏りがありましてね。
NARUTO:うずまきナルト、マイト・ガイ
アイシールド21:雷門太郎、雪光学
かぐや様は告らせたい:石上優
うえきの法則:植木耕助
金色のガッシュ:キャンチョメ

という感じで、「弱くても努力や根性や執念でかじりつく」キャラクターが基本的に好きです
(まぁガッシュだとテッドやバリーのような強キャラ、ポケスペだとゴールド・ジョジョだとジョセフのようなクレバーな不良キャラも好きだったりしますが)

ポップは作中で一番長くダイと共にいるキャラクターなのですが、ジャンプ編集部からの彼の評価がまぁ劣悪。
なぜかというと、彼は仲間がピンチに陥ったりすると仲間を置いて逃げ出すという、少年漫画らしからぬキャラクターだったのです。
「早くポップを殺せ」と三条陸さんに迫り、それに対し三条さんは必死に説得するというエピソードは有名です。

ポップはまさに大器晩成キャラクター。

ダイは読者が憧れるヒーローであり、立派な勇者である。みっともないことはできない、言動には制約や禁止事項が多く出てくると推察する[7]。ならば、その反対にみっともないキャラクターを脇に置いて、ダイができないことをやらせようと弱虫で臆病なポップを誕生させた。
出展:

仲間を置いて敵前逃亡するという、まさに感性が読者のそれと同じの一般人だった男が、ダイとの冒険を通じて人間的にも成長していくという、第二の主人公の立ち位置を確保していきます。
勇者として名実ともに成長していくダイと常に対等な立場にある親友として、彼を励まして戦意を復活させるというポップにしかできない役割も出来るようになったのです。

因みに本作ではキャラクターの人気投票と並行して必殺技の人気投票も行われたのですが、一位がポップの最強呪文「メドローア」です。
このメドローアはゲームのドラクエに逆輸入されるほどに人気が高い呪文です。

アニメほんとに楽しみ

「ダイの大冒険も書きたいなあ」と思っていた矢先に、来年アニメ化するということで、ようやく書きました。
てかこれ書いてて読みたくなったわ(笑)
ポップがかっこいいんだよなぁマジで。

というわけで、ン是非読んでみてください!
あとアニメマジ楽しみ!