どうも、りんこと吉田です。
さて、昨日は12月のモノローグEXPOの稽古でした。
基本的にモノローグEXPOに出演する役者は自分自身で準備を行うのですが、今回は本選ということで合同稽古が存在します。
観てもらったのは池田練悟(いけだれご)さん。プロフィールはこんな感じです。
7歳の時に劇団を作る
以降30年間、演劇漬けの生活を送り大学でも演劇を専攻
上京後、舞台作品の脚本、演出、出演、演技指導をしながら
劇団を旗揚げ
第三回ルナティック演劇祭にて優勝
デザインフェスタでパフォーマンス「活弁シネマイム」を発表
二日間でのべ5000人の集客を達成
劇団休止後、一時ネットテレビの構成作家の仕事に就く
2014年7月、「社会人向け演劇活用法レッスン」講師
「劇活コーチング」コーチとして独立
・桑沢デザイン研究所や自由大学にて講師
2014年12月、劇団のノウハウを活かして「イベント」開催。
・アナログゲームファシリテーターの活動開始。
「ふらっと!」ゲーム交流パーティを主催。
2015年2月 演劇とゲームは似ているという概念を発見。
「ドラマチックインスト」というゲーム説明法を考案・提唱。
2014年3月 「劇団ClownCrown」再開
・演劇活用法の企業研修開始
・ゲームで問題解決!を考えるチーム
ゲーミフィジャパンに加入。
引用:https://www.ikedaregogarage.com/irg
すんげぇなオイ。
さりげなくデザフェスまで出てるのかよあの人…。
というわけで結構しっかりと稽古つけてもらいました。
「悪魔」について
今回私がやる演目は『モノローグ集「穴」』に収録されている「悪魔」という題材です。
実は9月に出演したモノスポでも同じ演目にてやりました。
その時の映像はこちら。
動画を上げることを考えれば、別の演目が良いとは思うんですけどもね…。
それでも「もっと良くなるはずだ…!」とリベンジしたくて、もっかいこれにチャレンジすることにしました。
ストーリーは動画をご覧いただければお判りの通り、元いじめられっ子のピアノの調律師が元いじめっ子と相対する話です。
ぶっちゃけ超絶重たい話です。
レゴさんから「よく選んだねコレ」と言われるぐらいの代物です。
いじめられると何も感じなくなる
私も小学生のころいじめられてました。
HSPが故に周囲とは違うところに注意を向けたりしていたことで変わった子として認識されていました。
いじめられると、自分のことも他人のこともどうでもよくなります。未来に希望持てなくなります。ほんとに何もかもどうでもよくなるんです。
私、小学生・中学生の時は常に眠たかったんです。
1時間に5回ぐらいはあくびしてました。
中学生までの私の将来の夢、サラリーマンなんですよ。
今からすりゃ信じられませんね。
高校に入って演劇に出会って、私は本当に変わったんですよ。
ようやく自分の人生を生きられるようになったんです。
とはいえその後も、とある環境で先輩から悪口言われたり、前職でパワハラ受けたりと、まぁいろんなところで虐げられてきました。
私は今まで虐げられたことへのリベンジで芝居をしている節もあります。芝居の世界なら現実よりも自分が自分でいられる、昔からそんな気がしてました。
モノローグ集「穴」を読んで、どの演目を演るかを選ぶとき、直感で選んだのがこの「悪魔」でした。
その理由は、主人公の復讐心に共感したんだと思います。
※他人事のような言い方をしているのはほんとに直感で選んだからです
ただ、このいじめられた過去を芝居で使おうとすると、自己防衛でしていた「何も感じなくなる」という壁を乗り越えなくてはなりません。
これ、めちゃくちゃ危険なことです。
でも役者は挑まなくてはなりません。
良し芝居を創るために、自分に挑むのです。
稽古で号泣した
レゴさんからこの「何も感じなくなる」壁について指摘され、それを乗り越えるように言われました。
9月の時、自分一人で稽古したとき、こればっかりは乗り越えられませんでした。
それほどまでにこの壁はぶ厚かったんです。
だけど、今回の稽古で乗り越えることができました。
怖くて怖くてたまらなかったけど、一回乗り越えることができました
乗り越えた時、もう一杯泣きました。
泣くことが正解ではないので、芝居的には別に良いことではないのです。ないのですが、芝居で泣くことはあんまりないのです。
昔はよく泣いてたんですけどね。
でも泣くといじめられたりしていたので、いつの間にか泣かなくなりました。
それも今思えば、つらかった。
久々に泣けたなぁと、嬉しかったです。
本番では泣くかもしれないし、泣かないかもしれない。
それが重要ではないのです。
重要なのは、主人公になって相対したくない存在と相対すること。
負けずに全存在をぶつけることです。
モノローグEXPO「悪魔」、新たな挑戦をご覧いただきたいと思います。
是非お越しください。