吉田の哲学

マスメディアを自分の都合よくするなんてことは出来ない

     

どうも、りんこと吉田光です。

今You Tubeにて、私のHSPの活動「HSP Diary」を取り上げていただいた、AbemaPrimeのHSP特集が公開されています。

これについては、まぁかなり盛り上がりましたね。私の中で。
どれぐらい盛り上がったかというと、このブログにこれこれに詳しくは書かれています。

今にして思えば「かなり無理矢理やったなぁオイ」と呆れのため息が出ます。いや、ほんとに。
正直浮かれてたなぁと思います。まぁ、仕方がないとは思いますけどね。無名の役者が急にメディアに取り上げられる、なんてことになったらそりゃ舞い上がりますよ。
※ここら辺の舞い上がりで冷静な判断ができなくなるのが怖いところなんですよ

そしてこのAbemaTVを境に、「HSP Diary」についてマスコミから取材の依頼を受けたりすることがちょくちょくありました。
おかげで取材を受けるということに対してかなり慣れました。応対の仕方からどのように進めればいいのかも、なんとなくわかってきました。
人生何が起こるか分かりませんなぁ。ぶっちゃけ、こうなるとは思わなかったですね。

HSPの人としてテレビに出ること

上記のYouTubeでは省かれてますが、AbemaPrimeでは↑な感じでスタジオにお呼ばれされまして、自分についてお話をさせていただきました。

一応人前には立っている場数はそれなりに踏んでいるので、割とベラベラ説明することができました。

因みに、私はHSPの活動をするときのスタンスは「HSPは可能性のある人々である」という形でやっております。
HSPを自覚して2年、活動を初めて1年半とか経ちましたが、このメッセージは当初から変わっていません。

というわけで、私はスタジオに出演することが決まった日から、
HSPって面倒な人なんだなという印象を植え付けたくないから、そういう振る舞いをしよう
と決めていました。

人前に出て、緊張してどもる。
なんてのが、おそらくHSPのわかりやすいイメージ像だと思うのですが、いかにもコミュニケーションが苦手そうな人がいたら、HSPのイメージが悪くなりそうと思ったので、なるべくハキハキとしようと決めていました。

あ、「頑張ってそういう人間を演じよう」なんて書き方になってると思うんですけども、吉田光として普通にしようと思っていたのです(笑)
普段からベラベラしゃべるし。
人前にも立ってフリートークとか、インプロ(即興演劇)ライブでよくやるし。

まぁ私が出ることで、HSPの人のイメージが少しでも明るくなればいいなぁ、というような心づもりで臨んでいたのです。

いざ話す、ということになったら、まぁそりゃ凄かったですよ。

超至近距離であのふかわりょうさんがいらっしゃる。
目の前にはバズーカのようなカメラがわんさか湧いて出て、我々出演者を狙っている。

正直芝居をしてなかったらやられてましたね。
どんな状況でも人前に立ったら自分のやるべきことをやる
というのがエンターテイナーとしての私の矜持です。
なので、頂いた質問には、自分の感覚を、自分の言葉で、できうる限りで万人でも分かりやすく説明することを努めました。

バズーカの銃口の奥には、何万という人がいる。
そう思うと緊張感が走りました。
今まで、最大でもキャパ三桁の相手しかしてこなかった売れない役者です。
自然と、なるべく分かりやすい説明を心がけました。

説明が長くなる自分の癖は自覚していたので、なるべく簡潔に。短く鮮烈に伝えられるように。

自分の中の結果としては、自分のできること・やるべきことをやったなぁという感じです。
自分の説明に至らぬ点があったら、自分の責任であろうと思っていました。

さて結果はどうでしょうか。

「吉田は発達障害なのではないか」という問い合わせ

番組が終わってしばらくして、エゴサーチみたいなことをしてみたのです(笑)

まぁ少なからず反響はあっただろうと思いSNSやWebなどで見てみると、「吉田がHSPっぽく見えなかった」というお声を少くない数でお見受けしました。

おぉーおぉーおぉーそうくるかwwww

と思っていると、当時Twitterと連携していた質問箱にこんな投稿が増えました。

「吉田さんってHSPではなく発達障害なのではないでしょうか」

ほへぇ…。

正直言うと、まさかそこを突っ込まれるとは思いませんでした(笑)
HSPであることを否定されるとは思わなかったのです。

一応言っておくと、別に自分が発達障害だと指摘されたことに対して「ほへぇ」となったわけではありません。
なんとなく、自分はグレーゾーンなんじゃないかな、ぐらいの自覚はしています。
検査はしてませんが。するにも高いし、すぐに出来ないしで面倒なんでしてません。

ただ、私のことをよく知りもしない人から、「質問箱」という匿名投稿型のSNSにて、「お前はHSPではなく発達障害だ」と決めつけられることに、私は拭いきれない違和感を感じたのは事実です。しかも匿名で投稿できる「質問箱」以外からはそんな問い合わせなかった、という事実もあります。
この出来事の後、私の「質問箱」はTwitterの連携を断って、以降一切確認していません。事実上の閉鎖です。

この時、私はマスメディアに出るということの怖さを知りました。
どうあがいても、マスは自分の思った方向に動かないということを突き付けられたのです。

まぁ、冷静に考えりゃ当たり前のことなんですけどもね(笑)
あの特集では「HSP」ということを伝えるために、その当事者として私が呼ばれたのですから、私の意思やわがままが全て通ることは叶いません
※一応言っておくとAbemaTVの方からは、ありがたいことに物凄く配慮していただきました

私はあくまで出演者の一人です。私一人が特集の方向性を決めることはできません。
番組にはディレクターがいて、その企画を世に出すかどうかを判断するさらに上の方もいらっしゃるのですから。決定権を持つ人は私以外にもたくさんいるのです。
それは、もうしょうがないのです。
役者は演出家ではないし監督ではないのです(さりとて意思なき手足というわけでもありませんが)。

あ、別にあれですよ。「自分がこんないわれもないことを言われたのはAbemaTVのせいだ」なんてガキみたいなことを喚くつもりはありません。
自分について大衆に伝えられる非常に貴重な機会をいただいたことに、語りつくせないぐらいの感謝をしています。
当時は困惑しましたが、今にして思うとあんな風に振舞ったら、まぁ人によっちゃそう思われちゃうかもなぁってのは理解してます。

私は自分の矜持を貫き通した結果、あぁいう風に振舞ったのです。
だからそこら辺に関しては後悔は全くありません。
あの振る舞いで「HSP」という言葉のイメージアップにつながったかどうかは、分かりませんがね。

昨今、マスに出回っている情報について

昨今、世間を騒いでおります。
いろんな情報が錯綜して、人心が乱れ、世相が大きく変化しています。

情報を発信する側を全肯定する気はありませんが、一つの情報をどうとらえるかは受け取った側の責任であり、主観です。
どうか冷静にご判断を。
多角的に考えてください。
世の中は、そんな単純に出来ていないと私は思います。

それでは。

【3月28日・29日】花飾りも帯もない氷山よ

3月の中旬から下旬にかけて、東京の池袋の小劇場「木星劇場」にて行われる演劇祭、「名前のない演劇祭4」に参加します。

役者・花里サチホと二人で、「楽屋」など有名な作品を書かれている劇作家・清水邦夫氏の二人芝居作品「花飾りも帯もない氷山よ」を上演します。

そして、今、ふたたびぼくはリンゴのなかに到着する。
ぼくは凍る……
やがてぼくは成長して花飾りも帯もない氷山になる……

詳細はこちら!