どうも、りんです。
さてさて、コロナ事変でオンラインにシフトしている最中、なんとオンライン演劇イベントに3つも出演させて頂きました。
というわけで今回は以前にもちらっと書いた、オンライン演劇について触れようと思います。
あ、この記事での「オンライン演劇」とは、YouTubeに動画としてアップロードしたものではなく、zoomなどを使った生配信でのオンライン演劇コンテンツを挿しています。
オンライン演劇に出演して
まずオンライン演劇イベント「モノステ」に出演してみての感想です。
オンラインとオフラインの決定的な違い、それは目の前にお客さんがいるかどうかです。当然ちゃ当然なんですけどやっぱり違いを感じましてね。
オンラインもカメラの奥にいるっちゃいるんですが、どうしてもリアルタイムのお客さんの反応が分かりません。
舞台に慣れてる人間はどうしても、お客さんがどんな反応をしてるか気になってしまうもんです。特に笑いどころだと。
「あれ、今笑ったかな?」
とか邪念を産んだところで、リアルタイムで分かるはずもないからやる事をやるしかないのです。
これがどうもですね、舞台に慣れちゃってると無駄に焦燥感が駆り立てられてしまうのですよ。
「あれ、大丈夫かな?大丈夫かな?」
というのを、やはり少しでも感じてしまいましたね。
これは頭では分かってても、やらなきゃ分からない感覚だと思います。
逆にこれに慣れたら割と楽しめるんじゃないかなと。
ただ、私がモノステに出て落とし穴にハマったことと言えば「カメラワーク」です。
前回の記事で「映像として見る」とか偉そうなこと言ってたんですけども笑
今回ですね、実はカメラテストしてなかったんですよね。
「多分このアングルだったらこう映るから大丈夫だろう」という甘い算段で望んでました。
結果、方々から「顔が見えねぇ」というご意見を頂きました。後から見返しても「確かに見えねぇ……」となりましてね。思った映像が撮れてなかったのです。
映像作品を撮る時に懸命にロケハンしてる大事さがよーく分かりましたね、えぇ。マジで大事ですわ。結局撮った映像が配信されるわけで、ある意味全てですからね。
そして思ったのは、自分のPCに映ってる映像と比べると、思った以上に配信画質がよろしくない。これは配信先の回線にも影響されるのでコントロールしきれません。
結論から言うと、離れて芝居するのはかなりセオリーじゃないなと感じました。離れるとぶっちゃけ顔がよく見えないです。
表情を見せたいのであれば、確実に近い距離で演じた方が良いでしょう。
バーチャル背景など工夫
zoomでよくあるのがバーチャル背景です。
割と舐めてたんですが、これかなり効果的です。画像のチョイスをしっかりすれば、良い演出になります。マジで。
オンラインの即興演劇イベントに出演した時、バーチャル背景やコラージュなどの工夫を凝らした方がいらっしゃいましたが、かなり良かったです。共演した私もかなり良い影響を受けました。
因みにそのオンラインのインプロショーは以下にて観れます。
できればグリーンスクリーンがあるといいんですけどもね〜。
オンライン演劇で役者は育つのか
オンラインの即興演劇(インプロ)も二度出演しました。
実はこれはオフラインよりも幾分か心理的には楽な印象がありました。
個人的にインプロは逆にお客さんの様子をうかがってしまう癖があるので、逆にそれが無かったのが楽だったのです。
ただ、これは果たしてどうなんでしょうかね。
と思ってた矢先にインプロを指導している友人の内海君がFacebookに投稿していました。
その中にこんな記述が。
オフラインのインプロではお客さんの反応(もしくは無反応)が見えるから、退屈なシーンを続けるのは難しい。一方で、オンラインのインプロではお客さんの反応が見えないから、退屈なシーンでも延々と続けることができる。だからお客さんは退屈していても、プレイヤーは「楽しかった(全然つらくなかった)」ということが起きやすいと感じている。
これはプレイヤーにとっては「楽」なことだけれど、それではいいインプロバイザーは育たない。
この記述は、オンラインのインプロをやる際の違和感が明確にさせました。
続けられちゃうんですよね、つまんなくても。
反応がわからないから、自分の好きなようにできてしまう。「あーこれだー」って感じでした。
なんか舞台のお客さんの反応ってかなり素直なもんなんですよ。
舞台演劇やってると、お客さんの反応を何となくの手掛かりにすることは非常に多いと思います。
それがないのはかなり怖いのです。
それでインプロって台本という制限がない分自由にやれるのですが、オンラインでは良くも悪くも自由になりすぎてしまう。
気持ち的には楽なんですけどもね。
郷に入っては郷に従え
なのでオンラインではオンラインでのやり方があるなぁと強く思った話でした。
可能性はまだまだあるなぁと思ってるので、また何かしらに出たいと思います。それでは。