演劇

シアタースコラ日誌 -その8(ムーブメント)-

     

どうも、りんこと吉田光です。

さてさて、走れるだけ走っていきますよ。今回はムーブメントについて。

ムーブメントとは何か

受講生の一人がこんなことを言いました。

「何をもってムーブメントと言うんでしょうね?」

受講者困惑。何なのかよくわからん。
何でしょうね。

とこんな感じでしたが、たつやさんは

ムーブメントって分からないよねっていう感覚は人類共通です

おいこらこのあんちゃん。

とはいえ、いろんな考え方があるので一概に「これ」というのを決めるのは難しそうです。

ただ、大事なのは動き続けること
生き続けている限り動き続けています。死ぬことは”止まる”ことです。因みに感情は”Emotion”、”E”-“Motion”ということで、「動きを引き起こす」というような語源があります。なので広義的に感情も動きとすることができます。

体のむく方向

自分の体の周りに立方体があるイメージで、特定の方向に自分の体を向ける、なんてワークをやりました。

イメージです。
立方体の中に自分がいる感じです。その中で、自分はどの方向に向けるか。前なのか後ろなのか、右上の頂点なのか、左後ろ下なのか。

更に自分の体を細分化して、パーツごとで方向を向けられます。
自分の右腕は左、右足は右前下、左腕は上、左手は右、顔は左上、とかとか。

数学のベクトルを思い出しますね。方向と力の大きさがハッキリとします。
はいそこ、数学の用語出たからといってしかめっ面しない!演劇も数学といくらでも繋げれらますからね!なんなら演劇もロジカルなところも重要ですから、十分に関連してます。

自分の体、各部分がどこに向かうのか、結構パターンになってます。パターンていうか、癖ですね。
首の角度、肩の向き、腕を振り方・使い方、etc…

たつやさんからは「パターンにならないように」と口酸っぱく言われています(そりゃあ、もう)。
パターンにならないようにするには、多少頭を使います。多少ね。頭でっかちにならないようにした方がいいんですけども、どうやら私は頭で無理矢理やってるようで、かなり頭が疲れました。

ですがこんなのは序の口。
真の疲れはここから、

8 Basic Effort

これがマジで大変だった
大変といっても楽しくはあったんですよ。楽しかったけど頭が疲れた
これ言葉で説明するのがかなり難しいので、「こういうのがあるんやな」とざっくりとで構いません。

「8 Basic Effort」とはラバンという表現者が考案したムーブメントの考え方です。
動きの属性を、
Strong(強い) / Light(軽い)
Sudden(突然) / Sustained(持続)
Direct(直接) / Flexible(柔軟)

という形で3つの分類に分けてそれぞれに2つの相反する要素があるという考え方です。
この要素を組み合わせて、動きの質感を感じます。

例えば”Floating”というのがあります。
直訳すると「浮く」ってムーブメントですが、そこには<Light><Sustained><Flexible>の3つの属性が内包されています。軽くて、急には動かなく維持したまま、自在に動ける。超ざっくりいうとそんな感じです。

「Pressing=押す(直接・持続・強い)」
「Flicking=はじく(柔軟・突然・軽い)」
「Wringing=絞る(柔軟・持続・強い)」
「Dabbing=軽く叩く(直接・突然・軽い)」
「Slashing=むち打つ(柔軟・突然・強い)」
「Gliding=すべる(直接・持続・軽い)」
「Thrusting=突っ込む(直接・突然・強い)
「Floating=浮かぶ(柔軟・持続・軽い)」

3つの組み合わせ、全8通りの動きの質感を体感するワークなんですが…めっちゃ頭使う

自分のしている動きが、どの部分がどんな質感を持っているか、それを感じながら動いてみるんですが、これが今まで使わない頭を使うんですわ。単純になれてないだけなんですけども。

またムーブメントやりたいなぁって思うんですけど、今期の3カ月クラスでムーブメントの数は少ないので、まぁしょうがないですね。

ある意味で自分でも実践できるやつなので、ひとりでやってみようかと思います。

あ、因みに男の子はたいてい「Slashing」と「Thrusting」が好きです。大抵の変身ポーズで使われています(笑)
一号とか「Slashing」だらけですからね。

それでは。